ボロージャのZUMZUMZUM

9ヶ月の1日目

留学8ヶ月目となる日はロシア正教の復活祭、パスハPaskha。

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前の日の晩からノヴォデーヴィチ修道院へ出かけてお祈り聞いて、「キリスト復活Khristos voskrese!」「実に復活Voistinu voskrese!」の掛け声もまねして、ロシア人に混ざって教会の中の人並みにももまれてきました。笑 教会出て、買い物して午前3時に帰宅。地下鉄もバスもトラムも特別に朝まで運転していたので安全でしたv

そのまま少し寝て、午後からはセルビア正教会へ。

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イースターエッグの置物かって(↑)、聖歌隊の歌ちょっと聴いて乳香の良い匂いをかいで退散。(正直ちょっとアウェーだったw)けっこう市街地にいたのでついでにルビャンカの本屋ビブリオ・グローブスで本探し。ドム・クニーギにもモスクヴァにもマーラヤ・グヴァルディヤにもなかったユーリー・コヴァーリの『スエル・ヴィエル』はここにもありませんでした・・・。

が、本屋に入ると手ぶらじゃ出られない人間な岡野さんはいつものように他の本を購入v今回は『モスクワについての詩』っていう、名前のとおりモスクワをテーマにした詩を集めた本を買ってみた。セレクトも18世紀のロモノーソフから最近のヴィソツキーまで幅広く網羅されていておもしろそう。

そんなことで時間をくってたら、もう劇場に向かう時間。

今日は現代戯曲学校で『かもめ』のオペレッタ版観賞。以前レンコム劇場で観たのよりは遥かに良かったけど、うまくいってないところがやっぱり多い。

オペレッタ特有の明るい雰囲気を貫くとラストのコースチャの自殺がくせものですね。でもオペレッタアレンジだと下手な低俗さや嫌味がなくて良かったです。そもそも『かもめ』が難しい戯曲なので100%のものを作り上げるのは難しいのでしょう。全般的には結構気にいりました。

『かもめ』は留学生活の中で一番長い時間を共にしてきた作品なので、観るたびにいつになく感動します。演劇を見る楽しさを知ったのも、戯曲を読む姿勢が変わったのもまちがいなく『かもめ』のおかげ。ロシア生活最後の『かもめ』が終ってしまっていつにない喪失感を感じてます。

ロシア生活に残された時間はあと2ヶ月。
時間の使い方は相変わらず下手だし、勉強に関しては怠け者だし、留学したからといって目立った変化は何にもないなー。明日から(フライングして)休暇なので、ゆっくり2ヶ月の予定でも立てようかな。


「もうあと2ヶ月」なのか、


「まだ2ヶ月ある」のか、


岡野さん正直図りかねています。


・・・とにもかくにも、


セルビア語やってなくて7月が不安です。笑、いや笑えない

直前人間とシーズンオフ

春が来て嬉しいような、


・・・・・・・・・・・・・・・でもやっぱりやなような。


大好きな劇場がシーズンオフになっていく日々・・・。
そのせいで最近は焦ってチケット買いまくりです。
食費削っても娯楽費削れない。笑 けなげに一番安いチケットにはしてるよ。

そんな4月は4日にエルミタージュ劇場で見た「愛の本質について」【2回目v】で幕を開けました。前にも書いたけど詩人マヤコフスキイをモチーフにした演劇。演技自体は前のほうが良くて残念だったかな。観客が幕間の後に半分に減ったので良い場所で観れたのは満足。好き嫌いが分かれる劇だってことは良く分かったかも。笑

そんで7日はスタジオ劇場チェラヴィエク(人間の意)で「私たちの間で」って劇を観てきた。狭い劇場なのに狭さを感じさせない演出が面白かった。音楽家が天井で演奏していたり、壁に穴開けたりとかなり実験的で、内容そのものもかなり深みがあって良かった。「毎回見るたびに発見があります」と自信を持っていっていた劇の支配人っぽいおばさんの言葉は正しいんだろう。

観たことのない劇や、今まで知らなかった劇場が多すぎて今パニックです。
4月もなんだかんだで沢山見に行きます。大劇場から裏路地にある小劇場や博物館まで。

10日はスタニスラフスキイ劇場で「犬の心臓」
→ブルガーコフの作品。映画もいいけど舞台になるとどうなんだろ?期待。

12日はメイエルホリド記念センターで「ミステリヤ・ブッフ」
→マヤコフスキイが自作自演した幻の戯曲。今シーズンに初演を迎えた。

13日はマヤコフスキイ博物館で「マヤコフスキイ最後の日」
→命日イベントの一環で、命日の前日に行われる劇。しかも独演。

22日はエルミタージュ劇場で「白羊」
→ダニイル・ハルムスを題材にした演劇。今シーズンでは最終回。

23日はユーゴ・ザーパド劇場で「ドラキュラ」
→超超人気演目!!主演の俳優さんすごいすき。チケットとれて感激した。

26日はボリショイ劇場でオペラ「カルメン」
→実は観たことない。ボリショイ最近行ってなかったのでひさしぶり。

27日はチケットまだあれば現代戯曲学校で「かもめ、現代風オペレッタ」
→チェーホフの「かもめ」のアレンジ版。好きな作品なのでみたーい!

29日から旅行するのにこの詰め込み具合が驚き。笑
こりゃ宿題ができなくても不思議じゃないな。うん。

ところで最近、モスクワは暑いです。夜でも13度とかあって部屋ぽかぽかしすぎ。
夜も8時ごろまで明るいので変な気分です。晩御飯のタイミングいつもわかんないw
そして部屋に冷蔵庫がないので自炊ギブアップしそう♪
最初に潔く冷蔵庫かっとけばよかったなー、とちょっぴり後悔。

今日はアルメニア大使館にビザのこと聞こうと思って行ったら、あいにく超混雑していたため門前払いでした。アルメニア人を大群で見たの初めて。門番もアルメニア人だった!!いかにも教育を受けていなさそうなロシア語の話し方だったけどwビザもうめんどくさいからアルメニアの空港でとってしまおっかなー。そういえば水曜日はモスクワ大学はイッサことアジアアフリカ諸国学部に行くかもしれません。アジアアフリカについてなんか学べるかなー。楽しみv改装したからきれいらしい。

あーこの頃行動力がなくて部屋で座りっぱなしだー。
よだれたらして昼寝してる分もっと足を使ってみて回らないとなあ。
27日の正教会のイースター直に見に行くべきか迷うところ。夜11時始まりって・・・。笑

こうやって行くのめんどくさいなー的理由でしぶってるものもあれば、行きたくても行けないものもあったり。4月20日のメイエルホリド博物館の講義が戯曲作家としてのマヤコフスキイっていうテーマなのに、その日はなんとヒトラーのお誕生日なので外出できません。ネオ○チに襲撃されても怖いので泣く泣くあきらめます。ちなみにノーヴァヤ・ガゼータ紙によると民族主義による殺人は今年に入って既に30件、負傷者は110人以上にのぼるそうです。こわい。

最近知ったんだけど、スキンヘッド=ネオ○チではないんだって。スキンヘッドには民族主義を謳わない無政府主義集団もあるんだって。まあ外見ではわからないので何の救いにもならないんだけどさ。いろいろ分かれているみたいです。


怖い話から観光シーズンの始まりから、この町もいろいろにぎやかになってきました。


こんな春のモスクワに、みなさん是非お越しください。

けちけちするには訳がある

最近お金がありません。いや、長い目で見ると今使うべきではないので使えません。
その理由はさまざまで、なにから話せばいいのか分からないので後回し。


節約をするなら、やっぱり最初に目に付くのが食費。
グミとチャクチャク(タタールスタン名産の蜂蜜のお菓子)に惜しみなくつぎ込んでいたサイクルを見直し、しばらくサボっていた自炊もはじめてみた。

主食の中では米よりもパスタよりも小麦粉が安いので、
小麦粉を買ってうどん作りにチャレンジ!!

計量カップがないのでぜんぶ目分量でやったんですが、
麺を均等に切れない技術面における失敗以外はしなかったーv
味もまあうどんみたいな感じ(笑)
最近モスクワもなんだか暑いので、しばらく冷たいうどんで凌ぎます。


ここでやっとなんで節約しているかの話に戻るんですが


最近、飛行機のチケットを買ったので貧乏だからというのが最大の理由です。

ロシア生活最後の大旅行と自分ひとり心の中で銘打って、
かねてから予定を空けていた5月の夢のプランが実現します。

先にこれを言って何になるわけでもないですが、今回は3人です。
これすなわちいつもの弾丸おかのではない。


もったいぶるのはめんどくさいのでさっさと言います。


4月29日から5月5日まで日本人3人組でアルメニアは首都エレヴァンで遊んできまーす!!


今日ガイドブック買ったのでうきうきしてます。
行く前に悶死しないようきをつけよーっと。

アウトローになってきた

しばらくはあれこれとやることが多くて忙しかった。
今月はまだまだやることいっぱいでのんびり出来そうにない。
それでも筆を起こすのは、現実逃避したい気持ちが半端ないから(笑)


この前エルミタージュ劇場で「ハルムス!チャルムス!シャルダム!もしくはピエロの学校」という劇を見た。もっとも愉快で軽率な人のための劇と銘打ってある、とっつきやすい作品だ。ちなみにこの長いタイトルを見て、即座にハルムスという名前に反応できる人がいれば、まがうことなくこちら側の人間です。


そう、これはダニイル・ハルムスの作品をモチーフに製作された劇。
彼は20世紀初頭の数十年を彩ったロシア・アヴァンギャルドの作家。


1905年生まれ。
1912年ごろには未来派の一グループ自我未来連合ができて、1917年に10月革命。1922年にフレーブニコフが病死して、30年にはマヤコフスキイが自殺と考えるとアヴァンギャルドの全盛期の頃はまだまだ若かった。詳しくは知らないのだが、42年にラーゲリで亡くなったらしい。


彼の作品は長らく黙殺され、1986年に最初の出版が始まった。しかしながら今日でもその作品の多くは知られておらず、同じアヴァンギャルドでもマヤコフスキイ、エセーニンのようなビッグ・ネームに比べると出版状況もすこぶる良くない。


ハルムス!チャルムス!シャルダム!
(エルミタージュ劇場HP)


劇はくだらなく面白い「表面的な笑い」の横軸に、テクストや演劇そのものに対するハルムスの思想を取り入れた内面的な「深さ」の縦軸を重ねたかのようなつくりになっている。自分が位置する座標にかかわらず―つまりハルムスを知らない人にも知っている人にも文学的な思考が好きな人にもただ笑いにやってきた人でも―楽しめる、バランスの取れた秀作である。
(数学に弱いので、この文章の説得力の責任は負いかねます。笑)


舞台で演じられているものは、たとい現実から切り取ったものであったとしても、舞台に持ち込んでしまった時点でもはや現実ではない。まったく非日常なものとなってわれわれの眼に映るのである。
―おそらくこういった内容のことが劇で語られたのだが、この思想はフォルマリズムの理論家シクロフスキーが用いた概念「異化(остранение)」に通ずる。アヴァンギャルドが(とりわけ未来派が)用いた、日常を非日常化してとらえ、その存在の価値を復活させるという手法はここでも生きている。これは劇監督の意図的なものなのであろう。いわゆる「活きた」アヴァンギャルドを観るのは初めてだったので、鳥肌が立つかと思った。


こういった既にある知識の範囲でも十分面白かったのだが、やはりハルムス自身が志した志向だったり手法だったりを知らなかったのは悔やまれた。少し知識を培ってからまた観るのもいいかもしれない。(そもそもこの劇を観たのは好きな俳優が出てたから。笑)


劇を観てから最初の月曜日、文学の先生にハルムスを授業で扱ってってお願いしたら断られた。マニアックであることと、学校の授業で扱う範囲を超えているからというのが主な理由。


これを読むと先生が意地悪そうに響くかもしれないが、彼女は岡野さんのマニアック度において振れ幅の大きい質問に丁寧に答えてくれる良い先生である。


そして今週、会うなり


「あなたのためにハルムスのこと調べてきたんだけどね。」


そう言って雑誌に載っていたハルムスの記事の切り抜きおよそ5ページ分をプレゼントしてくれた。未だ読んでないけど、今週末のまとまった時間にでも読むつもり。記事に載っていた写真をみてすぐピンときたのが、ハルムスの好きだった服装と似た衣装をピエロの一人が身にまとっていたこと。これを読んだらエルミタージュ劇場へ駆け込みたくなるかもしれない。


こんな調子で趣味のアヴァンギャルドにどっぷりつかって楽しいんですが、ロシア語の授業では「ロシアの伝統的でない文学」というたいへんたいへん恐ろしい教科書にいじめられております。笑


ポストモダンを中心にセレクトされた哲学的短編を読み、思考した上にその場でとっさにロシア語で話さなきゃいけないので頭がパニックです。今週の小説はなんとヴィクトル・エロフェーエフ。

うーん、コンセプチュアリズム☆

あーどんな授業になるんだろう(死)「一寸先は闇」です、文字通り。


こんな感じで暮らしていると日本の先生に報告したなら、いったい何ていうだろうと少々心配な僕です。(オーソドックスな留学は2月をもって閉店したようです


実はそれよりも


ロシア・トランジット・ビザ問題が浮上してあわてているんですが。

おしらせる

帰国の日が今日決まりましたー、いや決めましたー!

9月の8日に帰ります。

TOKYOでのお迎え待ってます。


そしてそして


コソボ独立に沸くセルビア共和国で7月19日〜8月29日の期間おべんきょうです。
セルビア語ちょっとはましにしてきまーす!

その前後の期間もおそらくセルビアかモンテネグロにいるので会いに来てね!


そんなOKANOは


授業中に読むポストモダンの小説に苦しめられつつも、
ハルムスの劇に魅せられ最近またロシア・アヴァンギャルド一直線です!

ってなわけでロシアにもみんな来てね!


 ***


おしらせおわり。



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