モスクワ・キエフ駅発キシニョフ駅行き65便。
ロシア連邦の首都モスクワとモルドヴァの首都キシニョフを27時間足らずで結ぶ最速便。
経由地はキエフ、ティラスポリ。
こんな聞いたこともない地名を今回モルドヴァで何度口にしたことか。
16時46分モスクワ発、深夜になろうという頃にロシア出国手続き。
パスポートを税関の人に持っていかれて焦る。電車で相席になったモルドヴァ人たちのすすめで税関吏の後をついていったら「落ち着きなさい」といわれる。外国生活で命の次に大事な旅券を取られ、焦らないのは難しいって。
とはいえ難なくロシアを出国し、ウクライナの入国ポイントまで電車に揺られる。
その間日本国民岡野さんのICチップ付きパスポートのお披露目がモルドヴァ人ズとロシア人の兄さんの間で行われる。ICチップ以外にも、紙の質や透かしのデザインにみんな興奮。エリマキトカゲが日本に来たときの気持ち分かる気がするw
みんなの興奮が冷める間もなく、ウクライナ税関に到着。
車掌に日本人がいると聞いた税関吏たちが我先にとこっちへ向かってくる。
「おれが日本人のパスポートチェックするよ。お前ほかの頼むな。」的な会話が目の前で繰り広げられ、1分後決着がつく。岡野さんのウクライナ入国に一番時間くったよw(迷惑)
約1日後のウクライナ出国。やたらキシニョフ行きの目的を聞かれる。
モルドヴァ人ズの持ち帰ろうとしていたテレビがここでなぜか引っかかり、罰金騒動に。
各国の基準の差よりも、各税関吏の基準で罰金の有無が決まるのでもはやこれは運。モルドヴァ人ズも慣れたもんで、値段交渉してたしw無法地帯とはこのことか。
次はいよいよモルドヴァ入国!のはずが税関ポイントで誰も入国スタンプを持ってない。
「あっれー、おかしいなー」と思いつつも、ここでロシア人の兄さんが下車するので別れに気を取られすぐにスタンプのことを忘れる。いよいよモルドヴァの大地に入ったぞ、なんて思いながら大きな川を通過。その名もドニエストル川。
長旅の末のキシニョフ到着後、タクシーでホステルへ。
ここで衝撃の事実が発覚。
以下、岡野さんとホステルの主人の会話をお楽しみください。
***
主人「長旅で疲れただろう。電車で来たのか?」
岡野「はい、電車です。でも一番早い便で来たので楽でした。」
主人「ええ?それってもしや65便か?ティラスポリは通ったか?」
岡野「65便です。でもその都市は覚えてないです。そういえば入国スタンプってなくてもいいんですか?」
主人「スタンプがないのか?!それはティラスポリ経由だよ。沿ドニエストルってしってるだろう?」
岡野「知ってますよ、もちろん。僕沿ドニエストル経由してきたんですか?それって大丈夫なんですか?」
主人「そりゃよくないよ。明日朝一で滞在登録しにいっておいで。」
***
というわけで、
この度めでたく沿ドニエストル共和国なるものを通過させていただきました。
この沿ドニエストル共和国、ソ連崩壊時にモルドヴァからの独立を宣言したロシア人が中心に居住している自称「独立国家」で、国際的には承認されてはいないもののモルドヴァとは別の独自の通貨を使用していたり、国家機関が存在したり、事実上モルドヴァ政府の支配が及んでいない地域なんです。もちろんその首都であるティラスポリから入国すれば、モルドヴァではないと現地の税関は認識しているのでモルドヴァ共和国の入国スタンプを押してくれず、かといって正式な国家ではないので沿ドニエストル共和国のスタンプもないっていう状況になってしまうのです。
とはいえモルドヴァ政府はこの状況をきちんと理解しているので、沿ドニエストル共和国から入国した外国人は滞在登録をすれば問題はありません。がしかし出国の際に「沿ドニエストル共和国からの入国」という事実を咎められ、罰金を要求されるケースは少なくはないそうです。
ちなみに岡野さんは運良くやさしい税関吏にあたったため、罰金を要求されることもなく、無事モルドヴァの出国スタンプをいただきました。ありがたや。パスポートのページにモルドヴァ出国のスタンプしかないので、如何せんおかしな感じですが。
余談ですが、CIS諸国民以外が滅多に乗らないモルドヴァ〜ロシア間の国際列車に日本人が乗ると、最初は警戒されるものの、少ししゃべればたいそう大事にされます。まるで初めて一人でお使いにきた小学生みたいに。今回はモルドヴァ人レーナさんがサンドイッチくれたり、税関の度にいるもの教えてくれたり、モルドヴァ通貨の交換を手伝ってくれたり、挙句の果てにはウクライナの入出国カードの切り取り線を切ってくれたりまで面倒見ていただきました。
21歳にもなって切り取り線まで人にきってもらう甘えん坊、岡野です。(続く)
ロシア連邦の首都モスクワとモルドヴァの首都キシニョフを27時間足らずで結ぶ最速便。
経由地はキエフ、ティラスポリ。
こんな聞いたこともない地名を今回モルドヴァで何度口にしたことか。
16時46分モスクワ発、深夜になろうという頃にロシア出国手続き。
パスポートを税関の人に持っていかれて焦る。電車で相席になったモルドヴァ人たちのすすめで税関吏の後をついていったら「落ち着きなさい」といわれる。外国生活で命の次に大事な旅券を取られ、焦らないのは難しいって。
とはいえ難なくロシアを出国し、ウクライナの入国ポイントまで電車に揺られる。
その間日本国民岡野さんのICチップ付きパスポートのお披露目がモルドヴァ人ズとロシア人の兄さんの間で行われる。ICチップ以外にも、紙の質や透かしのデザインにみんな興奮。エリマキトカゲが日本に来たときの気持ち分かる気がするw
みんなの興奮が冷める間もなく、ウクライナ税関に到着。
車掌に日本人がいると聞いた税関吏たちが我先にとこっちへ向かってくる。
「おれが日本人のパスポートチェックするよ。お前ほかの頼むな。」的な会話が目の前で繰り広げられ、1分後決着がつく。岡野さんのウクライナ入国に一番時間くったよw(迷惑)
約1日後のウクライナ出国。やたらキシニョフ行きの目的を聞かれる。
モルドヴァ人ズの持ち帰ろうとしていたテレビがここでなぜか引っかかり、罰金騒動に。
各国の基準の差よりも、各税関吏の基準で罰金の有無が決まるのでもはやこれは運。モルドヴァ人ズも慣れたもんで、値段交渉してたしw無法地帯とはこのことか。
次はいよいよモルドヴァ入国!のはずが税関ポイントで誰も入国スタンプを持ってない。
「あっれー、おかしいなー」と思いつつも、ここでロシア人の兄さんが下車するので別れに気を取られすぐにスタンプのことを忘れる。いよいよモルドヴァの大地に入ったぞ、なんて思いながら大きな川を通過。その名もドニエストル川。
長旅の末のキシニョフ到着後、タクシーでホステルへ。
ここで衝撃の事実が発覚。
以下、岡野さんとホステルの主人の会話をお楽しみください。
***
主人「長旅で疲れただろう。電車で来たのか?」
岡野「はい、電車です。でも一番早い便で来たので楽でした。」
主人「ええ?それってもしや65便か?ティラスポリは通ったか?」
岡野「65便です。でもその都市は覚えてないです。そういえば入国スタンプってなくてもいいんですか?」
主人「スタンプがないのか?!それはティラスポリ経由だよ。沿ドニエストルってしってるだろう?」
岡野「知ってますよ、もちろん。僕沿ドニエストル経由してきたんですか?それって大丈夫なんですか?」
主人「そりゃよくないよ。明日朝一で滞在登録しにいっておいで。」
***
というわけで、
この度めでたく沿ドニエストル共和国なるものを通過させていただきました。
この沿ドニエストル共和国、ソ連崩壊時にモルドヴァからの独立を宣言したロシア人が中心に居住している自称「独立国家」で、国際的には承認されてはいないもののモルドヴァとは別の独自の通貨を使用していたり、国家機関が存在したり、事実上モルドヴァ政府の支配が及んでいない地域なんです。もちろんその首都であるティラスポリから入国すれば、モルドヴァではないと現地の税関は認識しているのでモルドヴァ共和国の入国スタンプを押してくれず、かといって正式な国家ではないので沿ドニエストル共和国のスタンプもないっていう状況になってしまうのです。
とはいえモルドヴァ政府はこの状況をきちんと理解しているので、沿ドニエストル共和国から入国した外国人は滞在登録をすれば問題はありません。がしかし出国の際に「沿ドニエストル共和国からの入国」という事実を咎められ、罰金を要求されるケースは少なくはないそうです。
ちなみに岡野さんは運良くやさしい税関吏にあたったため、罰金を要求されることもなく、無事モルドヴァの出国スタンプをいただきました。ありがたや。パスポートのページにモルドヴァ出国のスタンプしかないので、如何せんおかしな感じですが。
余談ですが、CIS諸国民以外が滅多に乗らないモルドヴァ〜ロシア間の国際列車に日本人が乗ると、最初は警戒されるものの、少ししゃべればたいそう大事にされます。まるで初めて一人でお使いにきた小学生みたいに。今回はモルドヴァ人レーナさんがサンドイッチくれたり、税関の度にいるもの教えてくれたり、モルドヴァ通貨の交換を手伝ってくれたり、挙句の果てにはウクライナの入出国カードの切り取り線を切ってくれたりまで面倒見ていただきました。
21歳にもなって切り取り線まで人にきってもらう甘えん坊、岡野です。(続く)
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