【最近観た映画のメモ】
日本公開されないとは思うけど、ネタばれが嫌な人は見ないほうが英断だと思われます。
ロシア関係の人はこのブログなんかより映画を是非見てください。
●映画『朝焼けはここでは静か』(...A zori zdes' tikhie)
1972年製作(ソ連)、戦争映画

舞台はロシア北部。白夜とオーカニエ(方言の一種。アクセントのないОがモスクワ風にаにならない)からそれが見て取れる。時は第2次世界大戦、先生曰く終戦間近。兵士とその家族が住んでいる。主人公の兵士はまともな教育を受けていないが、祖国を守るために兵士として日々ドイツ軍の襲来に備えている。そこへ志願兵としてモスクワから高校を卒業したばかりの女子の一団がやってくる。彼女たちはもちろん戦地での経験はなく、軍事学校で学んでいたわけでもない。
教育のない田舎の兵士と都会から来た女子の一団。最初はお互い分かり合えないものの、戦地での交流を通して次第に理解が深まっていく。そんな折、女子団の一人がドイツ人を発見して、兵士と女子5人(確か)で近くの沼地へ捜索へ出かけることに。戦地での経験はおろか、山道を歩いた経験すらない女子たちは苦戦し、兵士の手を煩わせる。しかしながら互いに助け合い、励ましあって、たくましくなっていく。
山中で彼らはドイツ人のキャンプを見つける。ロシア人わずか6人に対して、ドイツ人は遥かに多い。この予想以上の数に一同はうろたえる。兵士の判断で一人が来た道を戻って応援を呼びに行き、残りは偵察を続けることに。しかしこの戻っていった女子は沼地で足を取られ、溺死する。
そのことを知らない一行は、ドイツ人に「ここには一般市民がたくさんいる」ように見せかけようとする。軍人でない一般市民がいると思えば、ドイツ軍が場所を移動すると考えたからだ。きこりに成りすまし大声を張り上げる彼ら、計画は首尾よく終わり、ドイツ人は去っていく。だがしかし、ドイツ人は少し移動しただけで、まだ近くにいた。
場所を移動して、ロシア人一行は落ち着ける場所を見つける。兵士の私物を女子らが分担して運んでいたのだが、一人が忘れ物をする。彼女は引き返すが、偵察中のドイツ人に刺殺される。女子らは悲しみを恐怖に襲われ、兵士は忘れ物取りに行くよう命じた自分が殺したも同然だと心を痛める。
そこで兵士と一人の女子がドイツ人を待ち伏せする。女子が気を引いたすきに、兵士が彼らを殺害しようというのだ。ドイツ人2人が現れ、兵士が一人を殺害するも、もう一人が兵士と取っ組み合いになる。それを援護して女子(たしかジェーニャ)が敵兵を撲殺する。ジェーニャは人を殺したことにショックを受ける。兵士は「人間のおきてを破ったときはつらいものだ」というようなことを言って慰める。
その後ドイツ人との銃撃戦が始まる。初めての銃撃戦に戸惑いながらも、女子たちは兵士の教えに従って精一杯戦う。しかし恐怖に耐え切れなくなって飛び出した女子1人があえなく銃弾に倒れる。ここで兵士と女子2人になってしまう。
兵士は2人に下がっているよう命じ、一人でドイツ人と銃撃戦をする。怪我を負い追い詰められたそのとき、沼地で助けを呼びに行った女子の上着を発見する。ここれ彼は彼女の死を悟り、助けがこないことを理解する。心配になってやってきた女子2人と再会し、3人で祖国のために戦うことを決める。女子の一人が手榴弾で負傷し、その場所からドイツ人を放すためにジェーニャがひとりでドイツ人の気を引く。銃で応戦するも追い詰められ、殺害される。
兵士は負傷した女子を隠し、応戦しようとする。そのときその女子が銃をくれというので渡す。彼が彼女を隠して離れるとすぐ、銃声が響く。彼女は自らの命を絶ったのだ。彼女は死ぬ前に兵士に「自分には3歳になる息子がいる」と話していた。
彼は女子らの死を悲しみ、一人でドイツ人キャンプへ飛び込む。彼の傷の痛みは、悲しみから来る胸の痛みには勝らない。ドイツ人を人質に取ったところで、彼は意識を失う・・・。
現代。
キャンプをしに来た若者たちは、山中で石碑を取り付けている若者と老人を見つける。老人はあの兵士。若者は最後に死んだ女子の息子と思われる。
終わり
***
終盤は号泣。授業なのに涙が止まらなくて大変でした。戦争ものというジャンルでも、激戦地でも一般人の生活でもない特異な環境が切り取られているので、今までにない不思議な感覚を覚えました。事実この映画を他のどのソ連製の戦争映画と比較することは出来ないそうです。戦争賛歌でもなく、戦争の悲しさを押し出した作風でもないところが個人的には好きです。彼らがいかに生きて、死んでいったか、そして人間の心がどれだけ痛んだかをまっすぐに伝えている印象を持ちました。何度も言うけどロシア関係者は観てください。是非DVD買って帰りたい。
日本公開されないとは思うけど、ネタばれが嫌な人は見ないほうが英断だと思われます。
ロシア関係の人はこのブログなんかより映画を是非見てください。
●映画『朝焼けはここでは静か』(...A zori zdes' tikhie)
1972年製作(ソ連)、戦争映画

舞台はロシア北部。白夜とオーカニエ(方言の一種。アクセントのないОがモスクワ風にаにならない)からそれが見て取れる。時は第2次世界大戦、先生曰く終戦間近。兵士とその家族が住んでいる。主人公の兵士はまともな教育を受けていないが、祖国を守るために兵士として日々ドイツ軍の襲来に備えている。そこへ志願兵としてモスクワから高校を卒業したばかりの女子の一団がやってくる。彼女たちはもちろん戦地での経験はなく、軍事学校で学んでいたわけでもない。
教育のない田舎の兵士と都会から来た女子の一団。最初はお互い分かり合えないものの、戦地での交流を通して次第に理解が深まっていく。そんな折、女子団の一人がドイツ人を発見して、兵士と女子5人(確か)で近くの沼地へ捜索へ出かけることに。戦地での経験はおろか、山道を歩いた経験すらない女子たちは苦戦し、兵士の手を煩わせる。しかしながら互いに助け合い、励ましあって、たくましくなっていく。
山中で彼らはドイツ人のキャンプを見つける。ロシア人わずか6人に対して、ドイツ人は遥かに多い。この予想以上の数に一同はうろたえる。兵士の判断で一人が来た道を戻って応援を呼びに行き、残りは偵察を続けることに。しかしこの戻っていった女子は沼地で足を取られ、溺死する。
そのことを知らない一行は、ドイツ人に「ここには一般市民がたくさんいる」ように見せかけようとする。軍人でない一般市民がいると思えば、ドイツ軍が場所を移動すると考えたからだ。きこりに成りすまし大声を張り上げる彼ら、計画は首尾よく終わり、ドイツ人は去っていく。だがしかし、ドイツ人は少し移動しただけで、まだ近くにいた。
場所を移動して、ロシア人一行は落ち着ける場所を見つける。兵士の私物を女子らが分担して運んでいたのだが、一人が忘れ物をする。彼女は引き返すが、偵察中のドイツ人に刺殺される。女子らは悲しみを恐怖に襲われ、兵士は忘れ物取りに行くよう命じた自分が殺したも同然だと心を痛める。
そこで兵士と一人の女子がドイツ人を待ち伏せする。女子が気を引いたすきに、兵士が彼らを殺害しようというのだ。ドイツ人2人が現れ、兵士が一人を殺害するも、もう一人が兵士と取っ組み合いになる。それを援護して女子(たしかジェーニャ)が敵兵を撲殺する。ジェーニャは人を殺したことにショックを受ける。兵士は「人間のおきてを破ったときはつらいものだ」というようなことを言って慰める。
その後ドイツ人との銃撃戦が始まる。初めての銃撃戦に戸惑いながらも、女子たちは兵士の教えに従って精一杯戦う。しかし恐怖に耐え切れなくなって飛び出した女子1人があえなく銃弾に倒れる。ここで兵士と女子2人になってしまう。
兵士は2人に下がっているよう命じ、一人でドイツ人と銃撃戦をする。怪我を負い追い詰められたそのとき、沼地で助けを呼びに行った女子の上着を発見する。ここれ彼は彼女の死を悟り、助けがこないことを理解する。心配になってやってきた女子2人と再会し、3人で祖国のために戦うことを決める。女子の一人が手榴弾で負傷し、その場所からドイツ人を放すためにジェーニャがひとりでドイツ人の気を引く。銃で応戦するも追い詰められ、殺害される。
兵士は負傷した女子を隠し、応戦しようとする。そのときその女子が銃をくれというので渡す。彼が彼女を隠して離れるとすぐ、銃声が響く。彼女は自らの命を絶ったのだ。彼女は死ぬ前に兵士に「自分には3歳になる息子がいる」と話していた。
彼は女子らの死を悲しみ、一人でドイツ人キャンプへ飛び込む。彼の傷の痛みは、悲しみから来る胸の痛みには勝らない。ドイツ人を人質に取ったところで、彼は意識を失う・・・。
現代。
キャンプをしに来た若者たちは、山中で石碑を取り付けている若者と老人を見つける。老人はあの兵士。若者は最後に死んだ女子の息子と思われる。
終わり
***
終盤は号泣。授業なのに涙が止まらなくて大変でした。戦争ものというジャンルでも、激戦地でも一般人の生活でもない特異な環境が切り取られているので、今までにない不思議な感覚を覚えました。事実この映画を他のどのソ連製の戦争映画と比較することは出来ないそうです。戦争賛歌でもなく、戦争の悲しさを押し出した作風でもないところが個人的には好きです。彼らがいかに生きて、死んでいったか、そして人間の心がどれだけ痛んだかをまっすぐに伝えている印象を持ちました。何度も言うけどロシア関係者は観てください。是非DVD買って帰りたい。
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